三浦春馬さん
三浦春馬さん、なんというか「居て当たり前」と思っていた。
テレビ、映画、舞台。
いつも何かに出ていて、名前を検索すればすぐに見れる存在、というか。
だけどそれは、本人がお仕事を頑張ってくれていたからなのだ。稽古してセリフを覚えて演技して‥そんなことを続けてくれたから私は当たり前のように彼を観れていたのだ。
亡くなった、と報道があったその日に観た映画の彼があまりにもカッコよくてびっくりした。こんなにカッコいい人を「当たり前」に観ていたのかと。
NHKの番組の彼も凄く素敵だった。
世界の色んな素敵なものを見ながらコメントする彼はとてもイケてる「男性」だった。
歌が上手くて踊りも上手くて、ミュージカル界で輝いている彼は俳優としてどんどん階段を上がっているんだな、とお茶の間の一般市民として感じていた。
私が好きで観ていたドラマにも、「実は」出ていたこともあって(思い返せば三浦さんなんだけど、「三浦さん」として観ていなかったら‥)大河ドラマの殿の役だったんだけど、本当に、すごーく素敵だったの。
あの笑顔!あの笑顔の人懐こさ、滲む優しさ!笑顔になれる人間は沢山いるけど、「あの笑顔」は間違いなく三浦さんだけのものだった。
お茶の間の人間も、報道陣も、見ているのは俳優三浦春馬さんとして表に立っている彼だけ。だから彼が本当になにを考えていたのかなんて、結局誰にももう分からないのだから報道しなくていいよ、と思ってしまう。
それを知ろうとするのは、近しい人だけでいい。知って欲しいと三浦さんが願う人だけでいい。そう思う。
どうか安らかであって欲しい。
楽しい思い出だけ持っていって欲しい。